みならい君とベテラン君の「内部監査員物語」
第1回 内部監査における4つの工夫
この物語は、見習い内部監査員の「みならい君」が、ベテラン内部監査員の「ベテラン君」の指導によって一人前の内部監査員になるまでの物語です。
第1回 内部監査における4つの工夫

みならい君
はい、何とか無事修了しました。でも、そこで色々な企業の内部監査責任者の方も参加していて、その方々が口をそろえて、「自社の内部監査が形骸化して困っている」、「監査員のブラッシュアップについて悩んでいる」と言っていました。

ベテラン君
それは、内部監査の目的ではなく、手段だよね?
内部監査の目的は自社の仕組みが要求事項に適合していること、その仕組みが期待されたとおり運用されていることを確認し、適切に経営者に報告することだよね?
また、これらの適合性に関する確認の外に内部監査では有効性の判定も行い、経営者に報告することも大切だよね?

ベテラン君
よいところに気がついたね!内部監査を有効に実現するためのポイントは大きく分けて3つあるんだよ!
内部監査を有効に実現するためのポイント
- 「監査チェックリスト」の工夫
- 「監査インタビュー」の工夫
- 「監査報告書」の工夫

ベテラン君
監査チェックリストの工夫とは、
- そのチェックリストを使用する人に応じた詳細さを考慮すること
- また有効に判定するための質問や補足事項の記載の仕方を工夫すること
監査インタビューの工夫とは、
- なるべく“はい”と“いいえ”だけの回答にならないように質問の仕方を工夫すること
- 手順の有効性を確認できる質問の仕方を工夫すること、が挙げられるね!
監査報告書の工夫とは、
報告される不適合が重大なことか?軽微なことか?を報告書を見る人が、一目で判断できる報告書の記載方法を工夫することなどがあげられるよ!

ベテラン君
今後の連載では、この3つの工夫を通じて、内部監査を有効に実現するためのポイントを解説していきます。
次回は「第2回 監査チェックリストの工夫」を解説します。どうぞお楽しみに!
- ISO 22301(BCMS)内部監査員コース
- ISO/IEC 20000(ITSMS)内部監査員コース
- ISO/IEC 27001(ISMS)内部監査員コース
- JIS Q 15001(個人情報保護)内部監査員コース
- ISO 9001(QMS)内部監査員コース
- ISO 14001(EMS)内部監査員コース
- ISO 39001(道路交通安全)内部監査員コース
- ISO 10002(苦情対応)内部監査員コース
- OHSAS 18001(労働安全衛生)内部監査員コース
*担当講師は、開催日程により異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。