自由鍛造・リング圧延・型打鍛造加工を主事業とする、株式会社 三橋鉄工場様(本社:千葉県市川市)は、鍛工品の製造(Manufacture of forged products)を適用範囲として、品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO 9001:2015」の認証を取得いたしました。
ISO 9001:2015の認証取得を実現された、ISO 9001推進事務局の斎藤様と北村様に、構築導入の進め方、ご苦労された点について、お話をお伺いいたしました。
認証取得の推進計画
TWS総研:今回のISO 9001の認証取得までの計画をお聞かせください。
斎藤様・北村様:はい、昨年の7月にキックオフを行い、9月まで、コンサルタントの打川先生より研修を受け、また既存の業務を整理していきました。その後、10月から既存の文書の改訂や新規の文書の作成を行いました。12月15日に正式に運用を開始し、2月に内部監査を実施し、審査は2月と3月に受審し、認証取得をすることができました。
2020年7月7日:ISO 9001認証取得プロジェクトのキックオフ
2020年8月~9月:ISO 9001専門研修及び現状業務分析の実施
2020年10月~12月:品質マネジメントシステム文書の整理
2020年12月15日:品質マネジメントシステムの制定(運用開始)
2021年1月26日:内部監査の専門研修の受講
2021年2月初旬:内部監査の実施
2021年2月22日:初回認証第1段階目の審査の受審
2021年3月中旬:マネジメントレビューの実施
2021年3月25日~3月26日:初回認証第2段階目の審査の受審
構築及び導入にあたり
TWS総研:今回の認証取得にあたり、構築・導入でご苦労された点をお聞かせください。
斎藤様・北村様:はい、当初は、ISO 9001の規格要求事項が難しく、理解するのに大変苦労しました。ただし、コンサルタントの打川先生からの教育や定例会でのディスカッションを通じて、正しく理解することができました。
TWS総研:今回の認証取得で、良かった点をお聞かせください。
斎藤様・北村様:はい、一番の効果は、全ての業務に関するルール(手順や基準)が、可視化されたことです。今回の構築・導入作業では、特に、今まで曖昧だったルールを整理し、明文化することにより、誰でも明確に、手順や基準を理解することが可能となり、また、より継続的な改善が見込める環境を整備することが出来ました。
最後に、お忙しい中、取材にご協力いただいた、 ISO 9001推進事務局の斎藤様と北村様に、この場をお借りして御礼申し上げます。